下の子が生まれて、赤ちゃん返り!?上の子かわいくない症候群!?の時におすすめの絵本
第二子が生まれて、上の子が「赤ちゃん返り」したり、そんな上の子に付き合うのに疲れて「上の子かわいくない症候群(!?)」になったりしていませんか?
そんなときにおすすめの絵本がこちら
「わたしがあかちゃんだったとき」
キャスリーン・アンホールト 作 (文化出版局)
3歳の女の子がお母さんに自分が赤ちゃんだったときどんな風だったか尋ね、お母さんがその質問に一つ一つ答えていく親子の会話が絵本になっています。
もう1冊がこちら
「あなたって ほんとに しあわせね!」
キャスリーン・アンホールト 作 (童話館出版)
ひとりっ子だった女の子のお母さんが妊娠、男の子が生まれて、女の子はお姉さんになりました。始めは弟の存在に戸惑いながらもやがて、受け入れて成長する家族のお話。
うちは上の子が3歳になる直前に下の子が生まれました。ひどい赤ちゃん返りはなかったものの、どうしても私が下の子のお世話をしているときにわがままを言ったり、いつもは自分で出来ることを「できないからやって!」と泣いたりなどはよくありました。
私も「上の子ファースト、上の子ファースト!」と思いながらも、実際はやっぱり下の子に手が掛かり、なかなか上手くいかない事が多く、さらに 、夜間授乳で寝不足が重なって、精神的に余裕がなくて限界に近い時もありました。それでも、仕事と違って、日々の家事、育児は一日もお休みする事が出来ず、極限状態でもこなすしかなかったです。
そんな状態の時に、上の子が私の気を引こうとわがままを言ったり、ちょっとしたことで泣きわめいたりすると以前だったらちゃんと向き合ってあげられていたのに、異常に苛立ってキツく当たってしまったり、無視してしまったりしていました。
後から、あの対応は良くなかった、これでは自己肯定感の低い子になってしまう、どうしよう、どうしよう…と毎回後悔して自己嫌悪になっていました。それでも、どうにも出来ずこの悪循環を繰り返してしまっていました。息子が生まれる前は娘がかわいくて仕方なかったのに…これがいわゆる「上の子かわいくない症候群」だったんです。今、思えば産後何ヵ月も経っていましたが、あの精神状態は”産後うつ”に近かったのかもしれません。
娘は娘で、まだ3歳という幼さで私に甘えたいのに甘えさせてもらえない苛立ちと弟の存在の受け入れ…相当なストレスだったと思います。ちょっとしたことで、泣いたり怒ったりしていました。
そんな私と娘の心を整えてくれたのが先ほど紹介したキャスリーン・アンホールトの2つの作品。
娘は
- 自分が赤ちゃんだった時は今の弟のようにお母さんが一生懸命お世話をしてくれていた。
- 弟が生まれて複雑な気持ちになっているのは自分だけではない。
- 自分にもお母さんのためにできる弟のお世話がある。
ということが、理解できたようでした。
私は娘が赤ちゃんだったときの事を思い出し、かわいくて愛しくて仕方なかった記憶を取り戻しました。また、弟が生まれたときのお姉さんの気持ちもこの絵本を通して理解してあげる事が出来ました。
娘はこの2冊の絵本を気に入って、何度も一緒に読みました。やがて、私の「上の子かわいくない症候群」は長引く事はなく時の流れとともに無事に解決しました。
たまたま家族構成も年齢も絵本と同じだった事もあって、娘には共感しやすかったと思います。私も娘もこの絵本に助けられた部分は大きかったと思います。
あれから、1年経ちました。今ではお互いの事が大好きな仲良し姉弟となっています。
もちろん、2人とも私の大切なかわいいかわいい子どもたちです♪